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街録チャンネルで学ぶ|多角的視点を持つ方法【バズを生む基礎力】

本記事は、以下のような方々に役に立つ内容になっています。

これからマーケターを目指す方
クライアントのニーズを読み取るのに苦労している方
情報発信をしても、なかなか反応が得られない方

皆さんは、YouTubeはよく観ますか?

私は世間がそうであったように、コロナでStay Homeを強いられた頃から、YouTubeにどっぷりハマるようになりました。コンテンツのジャンルも教育系からバラエティまで幅広くあるので、何か新しい知識を得たいときも、YouTubeに頼っています。

そして、そんな様々なコンテンツがある中でも、私が好奇心をそそられ、ついつい見てしまうのが『街録ch~あなたの人生、教えて下さい』というチャンネルです。

チャンネル運営者は、フリーラスのディレクター、三谷 三四郎さん。芸能人から一般人まで、様々なバックグラウンドを持つ人たちを彼がインタビューをし、チャンネルの名前のとおり、生まれた時から現在に至るまでの自分の人生を語ってもらうというチャンネルです。

自分が普段の生活の中で出会える人は、どうしても限られてしまいますよね。
同じコミュニティーにいる人だと、考え方や価値観も似ているものです。

しかし、このチャンネルをとおして、自分が出会ったこともないような人の話を聞いていると、固定概念が覆されていくのを私は実感しています。

そして、これはマーケターとして活躍する上で必要な多角的視点を養うにも有効です。

多角的視点を持つマーケターは…

ロジカルに分析ができ、バズるコンテンツを制作できる
顧客に気づきを与えられる
人の心を動かす文章を書くことができる

多角的視点を持つことは、マーケティングで稼きたい人に必須です。
ぜひ、最後まで読んでもらえると嬉しいです。

街録チャンネルで学ぶ|多角的視点を持つ方法【バズを生む基礎力】

皆さんは、どんな環境で育ちましたか?

私は、会社員の父と専業主婦の母のもと、ありがたいことに何の苦労も強いられることない家庭環境で育ちました。
そして、幼い頃、世の中には「色んな違いがあって、おもしろいな」と初めて気づいたのは、友達と話をしている中で、晩ごはんの時間がそれぞれの家庭で違うと知ったときだったと記憶しています。

どうでもいい話をしているようで、恥ずかしいですが…
しかし、こんな小さな違いでさえも、多角的視点を持てない人は、

そんな遅い時間に食べたら、体に悪い
そんな早い時間に食べたら、寝る前にお腹が空きそうでかわいそう

このように自分の見ている世界だけが正しいと思い込み、批判的な目で物事を見るようになってしまいます。誰かを批判しても何も生れません。

マーケターには、世の中の最新の動向をキャッチし、様々なターゲット層のニーズや悩みを読み取る力が必要です。

しかし、これは固定概念がガチガチで少ない視点でしか物事を考えられない人にはできないことです。なぜなら、人は「視点」をとおして物事を考えているからです。
そして、この「視点」の数は、自分の人生経験と比例すると、私は考えています。

自分以外の人が求めるニーズや悩みが、自分の人生で発生したものとイコールになるとは限らないですよね。また、自分の人生で経験できることは、自分が生まれ育った環境や持って生まれてきた気質に左右される傾向にあります。

自分とは全く違う人たちの人生を見ることができる『街録ch』が、多角的視点を養うのに有効とお伝えしたのは、このためです。

多角的視点とは

では、多角的視点を持つとは、どういうことなのか。
多角的視点の定義は次のとおりです。

「ひとつの物事をさまざまな角度から見渡す」
「ひとつの物事をさまざまな角度から分析するさま」

先ほど例に出した、【晩ごはんを食べる時間】の話をひとつの物事をさまざまな角度から見渡す/分析することができると…

「私の母は専業主婦だけど、きっと共働き家庭で両親ともに忙しいから遅く/早くなるんだろうな」

と、それぞれの家庭の事情を察して、肯定的に捉えられるようになります。

マーケティングにおける多角的視点

このように多角的視点があると、ポジティブに物事を捉えれることができます。
そして、それは、豊かな発想や新しいアイディアを生み出す力を育てます。

冒頭で、多角的視点を持っているマーケターは、

ロジカルに分析ができ、バズるコンテンツを制作できる
顧客に気づきを与えられる
人の心を動かす文章を書くことができる

とお伝えしましたが、次は、その理由を解説していきますね。

バズが生まれる

ロジカルに分析ができると、バズるコンテンツを制作できる


バズは、「世の中のトレンド」×「強みの最大化」によって生まれます。
そして、これは多角的視点を持っていないとできないことです。

例えば、今、YouTuberが小学生がなりたい小学生にランクインするなど、若い世代を中心に人気がある理由は、コロナ以降「個人の時代」と呼ばれるようになり、「身近な存在に親しみを感じる」と考える人が増えているという世の中のトレンドに乗っているからですよね。さらに、人気のあるYouTuberは、自分たちの強みを最大化し、それをコンテンツに反映させています。

例えば、国際カップルYouTuberを例に考えてみましょう。
彼らには、「国際カップルに憧れる日本人が多い」というのが強みの1つとしてあります。
ですが、この「憧れ」という肯定的な視点でしか企画を考えられないと、リアリティのないコンテンツしか作れません。

なぜなら、あらゆる物事は多角的な視点で捉えない限り、全体像や本質を捉えることはできないからです。

では、これを全く反対の否定的な観点からも考えてみると、どうでしょうか。
例えば、文化の違いだったり、慣れない土地に住む苦労だったりと、憧れるだけでは見えてこない現実味のある発信ができ、身近な存在に感じてもらうことができます。

このように多角的視点から強みを引き出し、それが世の中のトレンドとマッチすることで、多くの人の心を掴むコンテンツが制作できるようになります。

顧客に気づきを与えられる

顧客に新たな気づきを与えられるようになる

マーケターの役割は、集客をして売り上げを上げることです。売上を作るには、顧客に「サービスを購入したい」と思ってもらえるよう、押し売りではなく、情報発信などで、新しい気づきを与え、サービスの必要性に気付いてもらう必要があります。

例えば、働く40代女性をターゲットにエージング対策のヘアケア商品を販売しているとします。このとき、ターゲット層の人たちに、興味を持ってもらう際「年齢」という視点だけで売り込もうとすると、共感は得られるかもしれませんが、恐怖訴求の要素が強く出てしまいます。

しかし、「状況」という視点と組み合わせて考えてみると、どうでしょうか。

40代になれば、管理職につき、収入もそこそこあり、仕事でもプライベートでも着飾って食事に出かける人も多いかもしれません。見た目の悩みがあると、そういう場すら楽しめなくなったりするものです。

年齢だけに着目して、『対策しないと手遅れになる』という訴求よりも、『悩みを解決できると、楽しみが増える』という気づきも与えれると言われた方は気持ちいいですよね。

人の心を動かす文章を書くことができる

人の心を動かす文章が書ける

人の心を動かす文章は、行動変容を促す文章です。文章を書く時は、当然ながら、主張を確立させる必要がありますよね。
このとき、自分と対立する意見があることも認識し、それらと比較した上で主張をまとめられると、説得力が増します

これが、自分のサービスを売り込むための文章だった場合、文章の強度が高まるだけでなく、一方的に、自分の意見を押し付けているのではなく、「色んな角度から考察をした上で、顧客にとって必要なものを勧めてくれているんだな」と受け取ってもらうことができます。

例えば、あなたが『少人数制』が売りの英会話教室を運営しているとします。

そして、これを潜在顧客に売り込むには、『少人数制』のメリットを生徒目線で考える必要があります。その際、多角的視点があると、様々な角度から考察ができるようになります。

まずはメリットと合わせて、『少人数』のデメリットも考え、それを打ち消せるようなサービスも考えておくといいでしょう。

例えば、少人数のデメリットとして、「クラスに苦手な人がいると逃げ場がない」ということが挙げられます。そのため、振替えができる仕組みを作っておくというのも1つの策です。

自分が「少人数制、最高!」と思っていても、そう感じない人もいますよね。見ている世界は、人それぞれの「視点」で左右されます。
自分の外に意識を向けて、自分の主張だけに固執せず、物事には色々な側面があることを忘れないようにしましょう。

疑似体験から多角的視点を養う

さて、マーケターとして、多角的視点を持つことが大切とわかったところで、次に、冒頭で触れた『街録チャンネル』を見ることが、どのように多角的視点を養うのに役に立つのか、お伝えしますね。

繰り返しになりますが、人は「視点」をとおして世の中を見ていて、その視点は、自分が生まれ育った環境や持って生まれてきた気質に左右されます。

生まれ育った環境や気質

例えば、私自身の話をすると、私は超内向型人間です。1人でいることが好きで、1日中家に引きこもってられます。
そのため、全く正反対の外向型で、いつも友達に囲まれていて、毎晩出歩く、というような生活スタイルの人の視点は、恐らく持っていないと思います。

どちらが良い/悪いということは話では、ありません。ただ、自分と全く違う気質を持つ人の視点でも世の中を見ることができれば、今までの視点では知ることのなかった、新しい発見や可能性があることに気づけるようになります。

しかし、違う人の視点も体験してみたいと思っても、引きこもりが苦じゃない私が、【明日からパリピのような生活をしてみる】って、すごく無理がありますよね。恐らく次の日、精神疲労で寝込みます。

そこで、私が自分にはない視点を取り入れるために、私がよく観るのが『街録チャンネル』です。一般人から芸能人まで様々なバックグランドの方が出演しているので、どれも観ても、

  • こういう視点があるから、この人は芸能人として成功しているんだな
  • ネガティブを前に進むエネルギーに変換できる視点があるから、過去の辛い経験があっても、今は幸せそうなんだな

など、自分の人生経験からは、知ることもなかったことを受け取ることができます。

『ホス狂いあおいちゃん』から学ぶ視点

いきなり強烈なワードを出してしまい、ホス狂いの女の子から何を学ぶの?
と思った方もいると思います。

わかります。私もこの動画を観るまでは、ホス狂いの女の子たちに正直、いいイメージを持っていませんでした。

しかし、当事者から話を聞いたわけでもないのに、ニュースやSNSの情報だけを鵜呑みにしていると、多角的視点を持つことができません。

生い立ちや職業だったり、置かれている環境の違いだったりで、勝手な偏見や先入観から情報をシャットアウトしてしまうと、少ない視点しか持てない、ただの決めつけの激しい人になってしまいます。

ただ、私も「ホス狂い」という言葉をメディアで聞くようになった時、私は頭の中がハテナだらけでした。

お金を払って、優しくされることに喜びを感じる?
自分の生活費を削ってまで、他人に貢ぎたい?
貢ぐためなら、借金もする?

しかし、ホス狂いあおいちゃんの話の幼少期の話を聞いていると、【生まれ育った環境によって持っている視点は違う】という言葉がとても腑に落ちました。

私が生まれ育った環境だと、【愛情は、親や家族から無償でもらえるもの】という視点があります。
一方で、ホス狂いあおいちゃんは、幼いころ、母親が蒸発。その後は、親戚の家に預けられたという、あおいちゃんの幼少期は、本人が自身のYouTubeで語ったら、BANされたと語っていたほど、かなりショッキングな内容でした。

そして、話を聞いていて、私の中である仮説ができました。
幼い頃に周囲の大人から愛情を注いでもらえないと【愛情は、他人からお金を払って得るもの】という視点になるのかもしれないと。

そう気づくことができると、お金を払えば、チヤホヤしてくれるホストにハマって大金を使うことを一方的に責めることはできないと思いませんか。

「自分とは違う世界」と切り離さずに、色々な人の人生に目を向けてみると、

新たな視点が生まれること
多角的視点があると、フラットに世の中を見られること

を実感した瞬間でした。

まとめ

いかがだったでしょうか。

多角的視点は、バズを生むなど、何か新しいアイディアや発想を求められるマーケターには、必須の要素です。

そして、その多角的視点を養うには、自分と全く正反対だったり、普段知り合うことのないような人の人生から養うことができます。

ここでは、『街録チャンネル』を紹介しましたが、ドキュメンタリー映画だったり、ノンフィクションの小説だったり、誰かの人生が反映されている作品であれば、どれも、他人の人生を疑似体験するには、とても有効な手段です。

みなさんも、私が「ホス狂い」という女の子たちが心理がわからなかったように、『全然理解できない!』という人の人生に触れてみると、意外な発見があるかもしれません。

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